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日刊木材新聞に第1回総会に関する記事が掲載されました

2014年9月9日

日刊木材新聞 2014年9月9日(火)付

S造市場400万m2の木造化目指す
 一般材による高耐力壁の仕様整備
 中大規模木造プレカット技術協会

 中大規模木造プレカット技術協会(代表幹事=稲山正弘東京大学大学院教授、事務局=マルダイ内)の第1回総会が5日、東京大学弥生講堂アネックスセイホクギャラリーで開かれた。

 同協会は、中・大規模建築物の市場で品質・コスト競争力を持つ木造建築の普及を図るためプレカットによる標準化、合理化の仕組みづくりを整備するなど、技術的な支援を目的に設立された。
 「S造(鉄骨造)の非住宅1~2階の低層部分の3分の1、400万平方メートルを木造に置き換えることで市場を拡大していきたい」と稲山代表幹事は話している。
 同協会は、木造校舎のJISA3301の改定作業にかかわってきた稲山教授が、JISのなかで木造校舎を一般に流通している製材品に、構造用集成材や構造用合板等を加え、高倍率の耐力壁の仕様や4メートル以下の流通材の組み合わせでつくれるトラスなどの仕様を盛り込む案を作成、これを実際に製作して、各地の設計事務所等に普及するためにプレカット業者が集まり、標準詳細図、構造ソフトの整備などを進めていこうと設立された。
 事業は、標準詳細図などの作成、構造計算ソフトの整備、設計者対象の講習会の開催、標準詳細図の配布、テキスト作成など。実施に当たってはワーキンググループ(WG)を設けて、標準図WG=川原重明リーダー(木質環境計画)、積算システムWG=内野吉信リーダー(ジャパン建材)、構造計算WG=稲山正弘リーダー(東京大学)、品質管理WG=下山順リーダー(ポラテック)、教育・普及WG=藤田譲リーダー(中国木材)を設置する。
 また、幹事に川原重明氏と内野吉信氏を加えることになった。発足時の会員は30社。総会には80人を超える参加者があり、今後会員の増強にも取り組んでいく。

倉庫の木造化から
 「木造校舎のJISは早ければ今年度中にも発効するので、これに向けて高倍率耐力壁、トラスなどの仕様を整備して来年度には設計者向けの講習会も行いたい。S造の1、2階建てのなかでも倉庫などは木造化しやすい部分で、これを木造化していきたい」と稲山代表幹事は話す。

 

【一般社団法人 中大規模木造プレカット技術協会 事務局】
担当:遠藤龍一 TEL:(0545)37-2465 FAX:(0545)37-2466
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