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木造校舎のJIS 全面改訂に関する記事が掲載されました

2015年3月25日

日刊木材新聞 2015年3月25日(水)付

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[文科省]木造校舎のJIS 全面改訂
 大規模物件も容易に設計可能に

 文部科学省は23日、木造校舎の構造設計標準の在り方の第8回検討会(委員長=長澤悟東洋大学名誉教授)を開いた。1956年に制定されて以来、初めて全面改訂される木造校舎のJIS(A3301)の改定案を取りまとめた。改正JISは3月末までに告示され、技術資料も公開される。

 木造校舎のJIS規格の見直しは12年1月から3年以上を掛けて検討されてきた。1956年に制定された当時とは木造校舎を取り巻く状況は大きく変わり、ほとんどが使われていなかった。しかし木造校舎のJIS A3301は建築基準法施行令第48条第2項第2号に規定されており、国土交通大臣がJISとして指定している。これを見直し、現在建設される学校校舎に求められているプランや性能を盛り込む形で検討を重ねてきた。
 改正の主な内容は次のとおり。
 教室などのユニットの形状を従来型の片廊下タイプに加えて、廊下と一体になったオープンスペースのあるタイプ、中廊下型、大部屋などを追加。ユニットをタイプごとに部屋の大きさの種類を増やし、荷重条件の設定を見直し、各級の設定は積雪荷重条件に応じて1~4級にした。固定荷重、積載荷重、積雪荷重、風圧力、時新緑の算定基準は建築基準法に対応した。
 構造材としては製材のほか、軸組材料は構造用集成材、面材には構造用合板を追加。製材は主要構造部はJASで含水率20%以下、その他の部位で無等級の仕様についても記載したが、検討会では無等級材の記載について委員から意見が出された。
 また、耐力壁の仕様は、今回のユニット平面の壁配置で必要な耐震・耐風性脳を満たすだけの高い許容せん断耐力を持つ筋違耐力壁及び構造用合板張り耐力壁を用意した。
 適用範囲を平屋建てと2階建て、軒高9m以下で最高高13m以下、延べ床面積2000m2未満(1棟)、積雪荷重は150cm以下、風圧力は40m・秒以下、地震力の重要度係数は1.25とした。なお、耐火・準耐火構造や3階建て以上、1棟当たり延べ床面積が2000m2以上になるものは対象外。延べ床面積500m2未満の場合は仕様規定で対応でき、それを超えるとルート1の許容応力度計算を必要とする。

 建築主事判断しやすく

 参考資料として高倍率耐力壁や接合部のデータも掲載し、設計者だけではなく建築主事も判断しやすい資料になっている。最終回となる第8回検討会では講習会による普及啓発活動の必要性を指摘する意見もあった。長澤委員長は「木造3階建て校舎の基準法改正も6月には施行される。目的は少し異なるが、いろいろな組み合せがしやすくなるように整ってきた」と話している。

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